センターポンチ
正確な穴あけの前に欠かせない「位置」を打ち込む
金属に穴を開けるといっても、正確な位置にしっかりドリルで穴を開けるのはなかなか難しいのです。
そんなとき、欠かせないのが「センターポンチ」という工具です。
ポンチは、ドリルで穴をあける際にドリルの刃を指定の位置に案内するための「くぼみ」をつける道具です。皮工芸などでも活躍する工具なので、この形を見たことのある人は案外多いのではないでしょうか。
●単純なポンチ打ちだからこそ、なかなか難しい
一般のセンターポンチは先端が円錐形にとがった金属製の棒状の工具で、ハンマーでその後端をたたいて使用します。
ところが、このポンチを打つ作業は、単純なだけに、なかなかコツが必要な難しい工程なのです。
ポンチをうまく打つコツは先端を指定の位置に固定したら、「一発で決める!」ということです。
自信なげに何度もたたく人をたまに見かけますが、あれでは、ポンチの先端がずれて複数のマークができてしまって、どこが正確な穴開け位置なのかが
判別できなくなってしまいます。
ですから、勇気を出して?「一発で決める」ことが必要です。
センターポンチでのしっかりした位置マークが無いと、ドリルの刃が金属材料の上ですべってしまい、狙ったところよりずれて穴を空けてしまう失敗を招いてしまいます。
ですから、プロでも「カンタンなセンターポンチ打ちだから・・・」と気を抜くことなく、正確な穴開けの第一関門という位置づけで、そこは気を遣います。
穴を空けたいところに先端をあてて、ハンマーで軽く叩き、ちょっと凹ませまる。そのついた小さな凹み跡にドリルの先端をあてて、穴あけをすれば狙い通りに作業ができますよ。
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